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歩む

みなさま 本年もよろしくお願いいたします、

さて、人類は、歩んできたわけです。海部陽介さんの本「日本人はどこから来たのか?」を読みました。40万年とかよくわからないくらいの昔ですが、ホモサピエンスは、きっと雪・氷ってものをうまく使ったんだと思いますが、かなり広大な範囲に、生活の場を広げていったんですね。好奇心なのか強迫神経症的な切迫感の所以かは、分かりません。でも、結果として、ホモサピエンスは、北極圏に暮らしていたのだとのこと。遠くにたまにしか見えないしまがあるから、行ってみたいと思って、海を渡って、日本列島に到達したんだってこと。

海部さんは、偶然の漂流と移住を意図した集団での渡航は違うという内容を書かれいます。これは、それなりに、現実的には面白いです。ノアの箱舟の話ですが、生活単位セットで移動しないと、新天地では従来の生活が継続できないという、現代の引っ越しに相当する概念の導入です。

これは、マトリョーシカの一番小さい人形について、考えるようなものです。

河口慧海さんにしろ、クック船長によせ、コロンブスさんにせよ、有史の冒険は、ホモサピエンスの発見だったわけです。ホモサピエンスの暮らしの凌辱であったといっても、いいかもしれないと。

グローバリゼーションは、科学の進歩による恩恵であり、また古い価値観を凌辱する行為であると。シルクロードを人があるくことと、WWWという仕組みで情報が行き来することの相似形を考えて、人類の歩みの最初の一歩がいかに恐ろしいことかを考えます。一番小さい、マトリョーシカをつくることを思いついた人がいるということです。

「古墳の歴史(森下章司)」では、古い時代の人の移動が当然のようにかかれてとありました。歩む、歩む、歩む。ホモサピエンスは、やめようよと他人が諭してもなお動きたいという生存原理のようなものとは違う論理の歩みを止められないという、宿業を背負っているのです。

by khosok | 2017-01-12 23:06 | Trackback | Comments(0)

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