救急蘇生総論
2017年 08月 27日
大学医学部の授業、救急蘇生総論を受け持つことになりました。大学の教員となったことを実感します。
講義の中で、学生にいくつかの質問をしようと思いますが、そのうちのいくつかは、こんなものです。
・心停止患者の救命率を上げる介入として、どのような方法が考えられるか。
・現場に居合わせた医療者が救助を行うことは、義務か、免責行為か。
医療は複雑です。どのような医療のシステム構築の結果として、現在の救急医療が成り立っているのか、大きな話はできませんが、考えるきっかけを作りたいと思います。
また、善意で行われる傷病者に対する現場での行きずりの医療介入・補助について、個別事例に言及する時間的余裕はありませんが、かいつまんで論点と考え方を整理したいです。
森岡了先生の「人工呼吸法」という書籍を、ひさしぶりに取り出しました。Silvester法とかIvy法とかを話したかったからです。この本は、ベルギーへ留学するときに、段ボールにつめて保管しておいた数少ない書籍の一つです。
私が医学生の時に、ACLSという言葉を学んだ時は、AHAガイドライン2000でした。多国籍の顔が表紙いっぱいに並んでいた赤表紙の書籍でした。研修医の時の上司は、ICLSというのに熱心でしたが、これも今は、救急医学会がサポートするものになっています。いろいろ変わりました。
教育法も進歩し、教材も美しくなりました。蘇生の練習のための人形も、システムが洗練されています。また、これから10年たてば、今とは違う発想のさまざまなスタンダードが取り入れられていることでしょう。すべては道半ば。いろんなことに取り組みながら、私自身の頭を整理して、やるべきことを探していきます。
講義の中で、学生にいくつかの質問をしようと思いますが、そのうちのいくつかは、こんなものです。
・心停止患者の救命率を上げる介入として、どのような方法が考えられるか。
・現場に居合わせた医療者が救助を行うことは、義務か、免責行為か。
医療は複雑です。どのような医療のシステム構築の結果として、現在の救急医療が成り立っているのか、大きな話はできませんが、考えるきっかけを作りたいと思います。
また、善意で行われる傷病者に対する現場での行きずりの医療介入・補助について、個別事例に言及する時間的余裕はありませんが、かいつまんで論点と考え方を整理したいです。
森岡了先生の「人工呼吸法」という書籍を、ひさしぶりに取り出しました。Silvester法とかIvy法とかを話したかったからです。この本は、ベルギーへ留学するときに、段ボールにつめて保管しておいた数少ない書籍の一つです。
私が医学生の時に、ACLSという言葉を学んだ時は、AHAガイドライン2000でした。多国籍の顔が表紙いっぱいに並んでいた赤表紙の書籍でした。研修医の時の上司は、ICLSというのに熱心でしたが、これも今は、救急医学会がサポートするものになっています。いろいろ変わりました。
教育法も進歩し、教材も美しくなりました。蘇生の練習のための人形も、システムが洗練されています。また、これから10年たてば、今とは違う発想のさまざまなスタンダードが取り入れられていることでしょう。すべては道半ば。いろんなことに取り組みながら、私自身の頭を整理して、やるべきことを探していきます。
by khosok | 2017-08-27 16:57 | Trackback | Comments(0)