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スティグマ

私が心底闘う、アンガー(怒り)の対象であるイデオロギー(考え方)として、アカハラ(学術領域における強要や無言の圧力で心理的・物理的圧迫を被る状態)がある。学術領域は閉鎖的で、権威が硬直化しやすくアカハラの温床である。学というものが指導と指導される関係を内在する。

アカハラを肯定する主張はあからさまに行われないが、個々の事象としてはアカハラであると思われることが私の目の前でもたびたび発生している。その時、このアカハラの状態やそのイデオロギーに対しては大して怒り、反発し、闘う。しかし、その状態を心底正しいと思っている個人に対しては、怒ることができない、闘うことはできない。

アカハラの主張を信じ込んでいる人をこちらの世界に奪還する、なんて、新興宗教にから子息を連れ戻すみたいに、この当人にとって大きな分断の挫折感であって、スティグマみたいなものでもあるから、この個人を批判することはほとんど禁忌、避けるべきことかもしれないのだ。イデオロギーは叩き潰しても、そのイデオロギーのシンパは叩き潰したら再起の芽をつぶしてよろしくないのだ。

しかし、個々の事象にあってはイデオロギーのみを叩くことなどかなり高度で技術的な攻撃となる。そしてそれほど直接的な攻撃ができないかもしれない。隠微な攻撃、隠密の攻撃、ゲリラ的な攻撃を企画するしかない。白昼さらし首、魔女狩りとならないよう注意深く対処するしかない。私が同じくできるだけ避けて通りたいのが、スティグマによる個人攻撃だ。攻撃手がイデオロギーで自滅する、残念だ。

by khosok | 2020-05-08 18:59 | Trackback | Comments(0)

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